2×4住宅部材の開発事業成果報告書
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委員会の企画・運営等

事業者の募集

(1) 事業手続き
平成21年度第2号補正林野庁補助事業「地域材利用加速化緊急対策支援事業のうち2×4住宅部材の開発」の事業実施主体の公募が公示され(平成22年1月18日〜1月29日)、全国木材協同組合連合会(以下「全木協連」という。)は、課題提案書提出表明書(1月28日)を提出するとともに課題提案書(2月10日)を提出した。これに対し、全木協連に補助金交付候補者の特定結果及び割当内示の通知(2月18日)があり、全木協連より交付申請書を提出(3月8日)し、林野庁より交付決定の通知(3月11日)があった。その後、交付申請書の実施計画に基づき事業開始に向け準備に努めたが、事業の平成21年度内の完了が困難となったことから、事業の繰越承認申請書を提出し、林野庁より承認された。
(2) 事業者の募集
2×4住宅部材の開発事業実施要領(全木協連)に基づき、地域材を利用した2×4住宅の要求性能等を満たす住宅部材の開発を行う民間事業者を募集(4月23日(金)〜5月24日(月))する旨、全木協連のホームページ及び木材関係の専門紙で周知するとともに都道府県木(協)連及び関係団体に文書・電子メールで通知した。

事業者の選定

(1) 企画・評価委員会及び技術専門部会の設置及び委員の委嘱

林業・木材産業等振興対策事業実施要綱(平成22年1月28日最終改正事務次官依命通知)及び地域材利用加速化緊急対策支援事業費補助金交付要綱(平成22年1月28日付け最終改正事務次官依命通知)に基づく地域材利用加速化緊急対策支援事業実施要領(平成22年1月28日付け林野庁長官通知)の第4の1及び交付申請書の実施計画に即して、2×4住宅部材の開発事業審査要領を定め、同要領第3の(1)に基づき、木質材料、木材加工等について知見を有する学識経験者及び関係団体等に委員を委嘱した。
また、当該事業の実施に当たって、採択事業体による部材開発(試作品製作、強度試験等)への助言・指導を行うため、ランバー関係及び合板・パネル関係の2つの分野について技術専門部会を設置することとし、専門的知見を有する学識経験者に委員を委嘱した。

(2) 企画・評価委員会等の開催

ア 第1回企画・評価委員会
平成22年6月7日(月)10:00〜12:30に全木協連会議室(永田町ビル6F)で開催した。委員会では、2×4住宅部材の開発事業に応募した20の申請案件について審査等を行った。審査の結果、採択すべきもの、不採択とすべきもののほか、要確認事項等について検討の上判断すべき案件があり、再度委員会を開催して検討することとした。

イ 第2回企画・評価委員会
平成22年6月14日(月)15:00〜17:30に全木協連会議室(永田町ビル6F)で開催した。委員会では、第1回委員会での要確認事項等に対する回答等について審議し、内定して差し支えないもの及び個別ヒアリングの結果採否を決定するものに区分した。

ウ 第1回個別ヒアリング
平成22年6月18日(金)13:30〜18:00に日本治山治水協会会議室(永田町ビル4F)で実施した。個別ヒアリングでは、企画・評価委員会委員により、3事業体に対しヒアリングを行った。ヒアリングの結果、適切な対応が可能であるとして採択することとした。

エ 第2回個別ヒアリング
平成22年6月24日(木)10:30〜16:30に日本治山治水協会会議室(永田町ビル4F)で実施した。個別ヒアリングでは、企画・評価委員会委員により、3事業体に対しヒアリングを行った。ヒアリングの結果、適切な対応が可能であるとして採択することとした。

以上の結果、14の事業者が選定された。

事業の推進

(1) 技術専門部会等の開催

ア 企画・評価委員会及び技術専門部会合同委員会
平成22年7月2日(金)15:30〜17:30に日本治山治水協会会議室(永田町ビル4F)で開催した。委員会では実施事業体に対する技術的な助言指導等を行う技術専門部会と企画・評価委員会の合同開催とし、これまでの経過、今後の進め等について審議を行った。審議の結果、技術専門部会等を中心に事業体に対し技術的な助言指導等を行うこととした。

イ 事業体ヒアリング
事業体へ選定通知後、事業の円滑実施の観点から、平成22年7月8日(木)、12日(月)、13日(火)の3日間にわたり、事業体ヒアリングを実施し、適切な助言指導、意見交換等を行った。ヒアリングでは、部材開発に係る各種試験の方法等の統一化を図る観点等から企画・評価委員会・技術専門部会委員と採択事業体との間で意見交換等を行うとともに事務局から経理面での指導等を行った。ヒアリングの結果、試験実施マニュアルの作成要望が採択事業体からあった。このため、試験マニュアル(暫定版)を送付した。

ウ 2×4住宅部材開発事業に係る専門家会合
平成22年8月4日(水)13:00〜15:00に全木協連会議室(永田町ビル6F)で開催した。専門家会合では当該事業の開始に当たって、技術専門部会で暫定的に作成した試験実施マニュアル(2×4部材開発事業ランバー関係標準試験法)の適用関係について、材料使用側の専門家との意見交換を行った。

エ 技術専門部会技術指導(2×4住宅部材の試験方法についての意見交換会)
技術専門部会技術指導(2×4住宅部材の試験方法についての意見交換会) 平成22年8月31日(火)13:30〜16:30に三会堂ビル会議室で開 催した。意見交換会では採択事業者の部材開発に係る各種試験の方法等の統一化及び円滑な事業の遂行を図る観点等から、2×4部材開発事業ランバー関係標準試験法を配布し、開発事業者及びその依頼試験を実施する機関の担当者への技術指導及び意見交換を技術専門部会委員等から行った。

オ 現地指導等
平成22年10月28日(木)から平成23年 12月22 日(水 )の間で、11の事業体に対し現地指導を行った。現地指導等では技術専門部会・企画評価委員会委員による技術指導と事務局による経理指導の両方を行った。なお、この他の事業体に対しても全木協連において適宜経理指導等を行った。

2×4住宅用部材の開発事業 現地指導
開発の区分 応募事業体名 事業名 時期 委員 事務局
ランバー主体の部材開発 地域材の枠組み壁工法製材としての技術開発 長野のヒノキ、スギ 県産材販路開拓協議会
(長野県)
信州産木材204高耐久構造材開発に関する事業 10月28日
〜29日
長尾博文  
福島のスギ 郡山チップ工業株式会社
(福島県)
県産スギ材の2×4部材としての適合性立証普及事業 12月6日
〜7日
長尾博文
青木謙治
 
徳島のスギ
(スギ板パネル)
大利木材株式会社
(徳島県)
地域材(徳島杉)を利用したツーバイフォー部材開発、地域材(徳島杉)を利用したツーバイフォー部材としての合板代替品の開発 12月1日
〜2日
金谷紀行
池田富士郎
細貝
岡山のヒノキ 岡山高次木材加工協同組合
(岡山県)
ヒノキの集成材等による2×4部材開発 12月14日
〜15日
長尾博文
宮武敦
加藤
北海道のカラマツ 株式会社サトウ
(北海道)
北海道産カラマツ材による2×4工法住宅に向けたディメンションランバーの普及に向けた開発 12月20日
〜21日
金谷紀行
村田光司
岡田
山口のスギ(2×6材) 中井産業株式会社
(山口県)
地域材を利用した2×4住宅部材の開発 11月18日
〜19日
宮武敦 守口
愛媛のスギ
(FJ縦継ぎ材)
北米産業株式会社
(愛媛県)
国産材をもちいたランバー材、フィンガージョイント材の開発 12月5日
〜7日
宮武敦  
部材、部品の技術の開発 ネイルプレート使用トラス工法 枠組部材は道産材 株式会社FPコーポレーション
(北海道)
北海道材ランバーによる木造トラス部材の商品化及び流通整備事業 12月9日
〜10日
金谷紀行
岡崎泰男
鴛海四郎
 
枠組部材は全国の代表的な地域材 三井ホーム株式会社
(東京都)、
三井ホーム
コンポーネント株式会社
(千葉県)
地域材を利用した木質トラス工法の普及のための技術整備 12月22日 林知行
渋沢龍也
池田(富)
細貝
三菱地所ホーム株式会社
(東京都)
地域材を使用した構造材接合部及び接合金物の耐力評価 11月11日 池田(富)
鴛海四郎
細貝
合板・パネル主体の部材開発 木質接着複合パネル エス・バイ・エル株式会社
(大阪府)
地域材の2×4住宅部材を用いる木質接着複合パネル (木質プレハブ・木造用)の開発 12月8日 渋沢龍也  
12月14日 青木謙治 守口
注)経理関係については、技術指導と同時期又は別の時期に適宜指導等を実施

現地指導風景 現地指導風景
現地指導(平成23年3月8〜11日・株式会社サトウ)
現地指導風景 現地指導風景
現地指導(平成22年12月14〜14日・岡山高次木材加工協同組合)
現地指導風景 現地指導風景
現地指導(平成22年11月18〜19日・中井産業株式会社)
現地指導風景 現地指導風景
現地指導(平成22年12月8日・エス・バイ・エル株式会社)
現地指導風景 現地指導風景
現地指導(平成22年12月22日・三井ホーム株式会社)